一般社団法人ダイアロゴス

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日付: 2022年8月20日

多様性との共存を考える3 仕事における人との距離感について

「多様性との共存を考える」というブログのタイトルがなんだか恥ずかしくなってきました。田上です。

6月からの24日間、社会福祉士の実習生がせふぃろとに来ていて、施設外就労先であるポリフォニーにも足を運んでくれました。4月から社会福祉士として働き始め、実習生が自分の仕事を見てくれるというのは初めての経験でした。ソーシャルワーカーとして未熟な存在ではありますが、後進の育成に携わることができることに嬉しさを感じ、同時に背筋が伸びる思いでした。また、まっすぐにひとつひとつの出来事を捉え、疑問を持つ大切さを教えてもらいました。実習生のブログはこちらです。

https://sp-sephiroth.jp/22070901/

実習生が「利用者と職員との対等な関係性、専門職としての適切な距離感を学ぶ」という項目を実習目標のひとつとしてあげていました。その一環としてさまざまな職員に「対等な関係性とはどのようなものだと思うか」という質問を投げかけておられ、それぞれの職員の返答は実習日誌に記載されていたので私も楽しみに読んでいました。

今回は、専門職として、と言えるかはわかりませんが、仕事における人との距離感に関してのお話をしていきたいと思います。私が大切にしていることは職場で見せるパブリックな自分をお互い保てる関係性を意識することです。

プライベートの人間関係は明確な目的があって築かれるものではないことも多く、だからこそ感情をベースにし、単純に楽しむためにいっしょにいることができます。ですが、人はさまざまな価値基準を持ち、楽しみ方もそれぞれ違い、それを読み取ることに気力を使うこともあります。一方、仕事は共通する目的を持つものの集まりで、プライベートより明確に役割があります。私は今までも仕事における努力の方向性のわかりやすさに随分救われてきました。プライベートがぐだぐだでも、感情を横に置いておいて、仕事はきちんとできる。要はその時間めいっぱい、ええかっこできるんです。そういう時間が1日の中で数時間でも、数十分でも存在することが、自分を支えてくれることがあるということを自分自身の経験から理解しているのです。

私はたくさんの人や場所に支えられて生きています。その中の大切なひとつがこの職場で、自分の役割に徹するパブリックな自分を保てていることです。利用者さんにとってもそういった自分を保てる場所にしたいという思いがあります。あくまで働く場所としての役割を保ち、必要以上には踏み込まない。あまりに相手にとってマルチな存在になるとパブリックな距離感を保てないと考えているのでいつも意識しています。

いつ利用者さんが来られたとしても役割と活躍できる場所がある職場を目指して、試行錯誤する毎日です。

田上(ポリフォニー・社会福祉士)