日付: 2022年10月12日
多様性との共存を考える5 つながりの重要性
常勤職員として働き始めて半年が過ぎました。
初めは、決められた仕事がそれほど多くないこの事業所の自由さに戸惑いました。しかし、メンバーさんと共に働く中でそれぞれにとってより働きやすい環境や、将来設計に合わせた業務を考え、出てきた課題をいっしょに解決していこうと奔走することで自分の働き方を少しずつ見つけていけたような気がします。ポリフォニーは利用者それぞれに合わせた業務を作ることができることが大きな魅力であり、またそれにより業務が多岐にわたるためクオリティを上げていくことへのアプローチは課題にもなります。
現在私がメインで携わっているミシン事業の拡大に向けては、外部の講師の方に来ていただき、毎週メンバーさんも含めて指導していただいています。私もいっしょに受講し、ミシンの使用方法を学んでいます。(家庭科の授業以来ミシンを触ってなかったので…)
購入いただける人に良いと思ってもらえるものを作ることを目指していくと、独学では「素人が頑張って作ったもの」のレベルを超えることは難しいです。まだまだ課題はありますが、つながりに大きく支えられてよりよいものを作るための努力の方向性を教えていただいています。
また、支援においても「ここにつないでおけば安心」という存在が地域にあることがいかに価値のあることなのか最近思い知ります。職場選びは誰であっても気力を使うものです。ダメなら次へ行けばいいと前向きに思える状態の場合だけではありません。相当な決心で来られ、ここが自分に合った場所であってくれと願って来られる方もいるのだと思います。そんな大切な事業所選びに携わる支援者にポリフォニーを紹介していただけるときには、先輩方の功績や、ここで働かれているメンバーさんの頑張りのおかげで「紹介したい」と思っていただけているのだと背筋が伸びます。私もまだまだ新参者ですが、それに応えられる支援者でありたいと思います。
ご本人と、さまざまなつながりを頼りながら、日々のゆらぎと共存しながら働く方法を模索しています。
田上(ポリフォニー・社会福祉士)