日付: 2018年12月25日
仕事は薬① 名医のように
「仕事は薬」というテーマでブログを書き綴ろうと思ったのは、ソーシャルワークと絡めて就労支援を生業にして20年になり、そろそろ仕事を人の営みの良薬のように使えているのか、振り返り内省すると上手くいったような時もあるし、数々の失敗をしてきて、その事を伝えていきたいからだ。
名医とは
僕は世の中のスポーツ選手や芸術家などプロフェッショナル、つまり一流の職にまつわる出来事に興味がある。スポーツであれば、野球だったらメジャーリーグ、サッカーだったらスペインやイギリス・ドイツ・イタリアなど海外のサッカーリーグがいい。とにかく、その時その時の一流の人達の真剣なプレー、営みをみているのが幸せだ。
一流の名プレイヤーになると、そのプレーひとつひとつはその人の人生をかけた営みがつまっている。名プレイヤーの人生の素晴らしさは普遍性があるのだ。
同じように名医と呼ばれる医者も、手術が上手いとか、難しい病気の診断ができるとか様々なのだが、きっと本当の名医も普遍的な何かをもっているのだろう。そして僕の考える名医とは病気だけでなく、その人の人生、家族関係、社会、そしてそれぞれの物語と未来までを見据えながら患者を治療する医者だと思う。
僕も「就労支援」を職業としている限り、職業人としてそうありたいと思う。
僕は就労支援職にとって「仕事」を医者の「薬」みたいなものだと思っている。それは人にとって使いようでは、良薬にもなるし、使い方によっては毒になり、時には人の人生を壊しかねない薬を扱っているのだと思う。
だから仕事や職業などのことを出来るだけ一生懸命に考え、仕事を薬にできるように、綴っていきたいと思う。
坂根匡宣