一般社団法人ダイアロゴス

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日付: 2019年12月23日

UP & DOWN SLOW FAST② ~ちゃんとしない~

最初のブログを書いてから、ずいぶん時間がたってしまいました。
前回書いたのが春、今は年の瀬。
季節を2つも飛ばしてしまいました。

おかげさまでポリフォニーでなんとか仕事を続けることができています。
引き続き福祉専門学校の夜間部にも通っています。

そして社会福祉士の国家試験まであと40日くらいになりました。
それが終わったらすぐに他施設での実習もあります。
ドキドキしてます。

ブログは何度か書いたんですが、書いては消し書いては消しの繰り返しでして(言い訳)。
働く中で考えることがいろいろあり、勉強する中で考えることもいろいろあり。
よし書くぞ、と思い立って、いざ書こうとするとどんどん自分の言葉からかけ離れていって、なんか教科書とかの言葉に引っ張られていってしまうんです。
で、崩そうとするも、一応会社のホームページに載るものやし、なんかちゃんとしないとなと思ってしまって、また形式張ったものに引っ張られて、を繰り返した感じです。

ということで、家で書くことにしてみました。
今僕は淀川沿いのワンルームマンションで一人暮らしをしています。
そこで休みの日にポツポツ書いてます。
好きな音楽聞いて、疲れたら横になって、とてもリラックスしてます。


(リラックスした顔)

「ちゃんとしないとな」と思ってしまう感覚を、取り除きたいな、と最近考えています。
この感覚は多かれ少なかれ誰にでもあったり、意味や理由も人それぞれであったり、という感覚だと思います。

自分にとっては、この感覚は「今までちゃんとしてこなかった」ことへのコンプレックスから生まれている感覚だと思っています。
ちゃんと部活をしなかった、ちゃんと受験勉強しなかった、大学行ったのにちゃんと研究室に入らなかった、ちゃんと就活をしなかった、未だちゃんと正社員をしたことがない。
いわゆる「一般的に・普通に・当然」誰もが通過するはずのようなことを通過してこなかった、みたいなコンプレックスがあります。
で、表向きではこのことを冗談めかして話したりもするんですが、言いながらもなんか沈む感じがあるわけです。

今振り返ると、たぶん、ちゃんと「してこなかった」っていうよりかは、ちゃんと「できなかった」という方が正しいんじゃないかと思ってます。
自分で選んできたつもりではいても、実際は、能力的に、感情的に、性質的に、選べなかった。
逆に「ちゃんとできない自分」に酔っているような部分も否定できないんですが(カートコバーンをはじめとしたロックミュージシャンたちに憧れてるぐらいですから)、言ってしまえばそういう性質なわけです。

要するに『ちゃんとできない人』なんだと思います。

繰り返しになりますが、この「ちゃんと」は一般的だったり、普通だったり、当然だったり、という意味合いです。
で、『ちゃんとできない自分』をコンプレックスに思ってるってことは、『ちゃんとできない人』を否定してることになるんじゃないかと(薄々)思っ(てい)たんです。

雑な言い方ですが、「根本的にはちゃんとする必要はない」と思ってます。
ちゃんとしなければ生きていけない世の中よりかは、ちゃんとしなくても生きていける世の中がいいと思ってます。
というか生きていけなきゃいかんと思うんです。

もちろん、自分はちゃんとする、ちゃんとしたい、という人を否定するわけじゃないです。
ただ、自分はこの「ちゃんと」から離れたいと思ったわけです。
こんなんでも自分の人生おもしろい!と両手を広げて堂々と言い放ってやりたいのです。
嘘です。
堂々とでもひっそりとでもなんでもいいんですが、自分の生き方を人と比較したりせずに生きたいだけです。

ちょっと別の話なんですが、東郷清丸というアーティスト(音楽家)が“みんなと同じことをするという規範意識”を取り除く過程についてこんな風に表現していました。
《僕は「みんながやってるから」という理由づけで行動することを、自分の中から丁寧になくしていった。(中略) まず自分の考えをすべて決めて、それを公にして、あなたはどう思うか?を問いかけつづける。僕の表現をより面白く強度の高いものにするための、孤独で静かな闘いの一つなのだ。》
(出典:note|東郷清丸(TogoKiyomaru)
まず自分を変化させたい、というときにはたぶんこの《丁寧に》が必要なんだろうなと思ってます。

と、ここまで書いて、「就労支援」の事業所のブログでこんなん書いていいのか、とやっぱり思ってしまってます。
"就労支援"にとって"ちゃんと"は(言い方は様々でもそのニュアンスの言葉は)、頻出ワードです。
でも『就労』とか『仕事』の意味だって、問い直されていいことだろうし、そもそもこんなことを考えている自分がこの業界でやるべきことが『就労支援』なのかもわからんわけで。

ひとまず「もうちょい気軽にブログ書きます」、が今回の結論です。
ぼちぼちまたお付き合いください。


(ポリフォニーの作品が12月中西区役所で展示されています)

麻生