一般社団法人ダイアロゴス

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日付: 2019年5月25日

UP & DOWN SLOW FAST① ~自己紹介~

はじめまして。
今春より、ダイアロゴスのスタッフとなりました、麻生達也です。音楽好きの30歳、好きなバンドはFISHMANSです。

自己紹介します。

神戸に生まれ、18歳から京都で大学生をし、卒業後はフリーターをしながらバンド活動。
29歳になった2017年、夏にバンドを脱け、秋に彼女と別れ、冬にバイトをやめ。
そして、解放感ハイを原動力に、実家に帰り、来春からの医学部進学を決意し、大学受験予備校に通い始める。予備校代は親持ち。

「医学部受験」とは、理系の超進学校でばりばり勉強してきた高校三年生が毎日14時間勉強しても受かるかわからんみたいなものすごい競争受験であります。
僕のような文系出身の平々凡々な三十路男が一年間で医学部へ行くには、どれだけ甘く見積もっても、字面通りの「死ぬほどの勉強」を必要とします。

結論から言うと、死ぬほどの勉強なんてできませんでした。
そして一年間苦しみました。
その中身までここで理解してもらいたいとももらえるとも思っていないので、勝手に困難な道進んで勝手に爆発してるだけに見えるかもしれませんが、ひとまずそれでいいです。
とにかくそんなこんなで一年間で弱り切りました。

そんな頃に、『まともがゆれる』(木ノ戸昌幸)という本と出会います。
京都の障害者福祉施設であるNPO法人スウィングの創立者、木ノ戸さんが、スウィングでの日々や社会に対して思うこと、木ノ戸さんの生い立ちなどを混ぜこぜにして書いたオレンジ色の本です。
この本に僕の頭は解きほぐされました。

誰かの一つの苦しみには、育ちや社会や善意や性格や運や、いろんなことが絡み合ってるから、一人で対峙しても仕方がないことがある。
つまり、その苦しみが個人的なものに思えたとしても、それ、自分一人だけの問題ちゃうんちゃうか、と。

そして、そういった一人ではどうしようもない苦しみと向き合い、考え、行動する(”逃げる”も含む)場がある。

それが福祉の現場である。
と、僕はこの本から読み取りました。

そうやって解きほぐされた僕の頭は波のような心地よさと、福祉への興味に満たされたのです。
その“場”に入りたい。

2019年3月、受験に惨敗するや否や、すぐにハローワークへ行き、福祉職に就くなら、資格が(絶対じゃないけど)要る、となって、ひとまず目に留まった「社会福祉士」の取得を目指す夜間の専門学校に入ります。
そこの授業に来た先生がダイアロゴスの坂根社長で、会社のスタッフを募集中とのこと、手を挙げたら採用され、無事入社。
いざ入ってみると右も左もどこを目指すのかもわからず、手探り中な今、当ブログの執筆に至っています。

さて、2017年から現在までの2年間を表すと、
海辺にたどり着いて服全部脱いだらテンション上がっちゃって大波に突っ込んでみたら見事に負けて溺れかけながら目の前に浮かぶ藁をつかむとなんと小舟がついてきてとりあえずそれに乗ってみた、今、大海原のど真ん中、といったところ。

そうやって辿り着いたこのブログについて、最後に少し。
冒頭に触れたFISHMANSの代表曲に「ナイトクルージング」という曲があります。
一方的にメッセージを投げかけてくるわけでもなく、優しい言葉や元気をくれるわけでもないですが、力を抜かせてくれる曲です。
その曲の中で<UP & DOWN SLOW FAST>という言葉が繰り返されるのですが、これが福祉や生き方を考える時に何かしらのおまじないとなってくれるのではないかと思い、このブログのタイトルにしました。
とにかくどこかにたどり着くまで、福祉漬けの日々をクルージングしていく様を、書き綴っていこうと思います。

では、よろしくお願いします。

麻生達也