一般社団法人ダイアロゴス

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日付: 2020年4月20日

UP & DOWN SLOW FAST⑤ ~個人的なこと~

さて、ブログがご無沙汰している間に、いろんなことがいろんなことになってしまった。
「いいニュースと悪いニュースがある」というハリウッド映画みたいな言い回しをするコントのセリフみたいな言い回しがぴったりだ

こういうのは悪いことを先に書いといた方がいい。
書くまでもないけど、新型コロナウイルスで世界が、日本が、大阪が、人々が、大変なことになっている。
人々の命も、娯楽や文化も、いろんなものが死に直面している。
一方でオンライン飲み会とか、テレワークとか新しい文化も生まれているし、人間の強さや優しさが身にしみるような話もいろいろ聞く。
よくも悪くもコロナ禍の前と後でいろんなものが変わるのは間違いない。
いやよいことなんてない、もう人が死んでる。
どれだけ「悪い」をマシにできるかしかない。
とにかくその変化を一人でも多くの人と見届けられるように、自分にできることを考えてやっていこうと思っている。

いいニュースは僕が社会福祉士の試験を通過できたこと。
(コロナのニュースの後ではあまりにもちっぽけなことに聞こえるなぁ。。)
正式には「社会福祉士として登録しましたよ!」っていう通知がこないと社会福祉士とは名乗れないのでくどい言い方になっているが、とにかくそういうこと。
ダイアロゴス、ポリフォニーで働きながら、夜間の専門学校に通い続けてまる一年。
これで『福祉の人』という肩書きを得ることができた。

しかし、これは困った、と今になって思っている。
すでに「やりたかったことと違う」気がしてきている。
というのも、最近なんか、自分の態度や話すことが、自分のものでないような気がして、これがもう、気持ち悪い。
たぶん、自分の思う「福祉の人像」があって、それに自分をかっつりと当てはめようとしすぎていて、でも、自分にとっての「福祉の人像」は極端な非人間的な、なんか特別な生き物みたいになってて、そうやって自ら福祉や福祉の人を特別なものにしようとしてしまっていて、自分自身の肉体から離れてそこにいこうとしている、みたいな。

形から入るタイプというか、すぐそういう型にはめられたがるところがあって、社会福祉士合格したもんだから、あ、またか、ほんますぐ舞い上がってからに、懲りひんな、自分、となっている

人間的な関わりが求められてる、人間的な関わりならできるぞ、人間だもの、それなら居心地も良さそうだ、ぐらいの感覚で福祉業界に飛び込んできたのに、この一年で覚えた変な言葉ばっか使ってるおれ、とか。
というか人間的とか業界とか、そんな言葉使ってなかったやん、とか。

敬愛する甲本ヒロトの歌にこんな歌詞がある。

”人間らしくありたいだなんて
それは人間のセリフじゃないだろ
僕らしくなくても僕は僕なんだ
君らしくなくても君は君なんだ”
↑THE HIGH-LOWS↓ / No.1

頭の中がぐるぐる回っている。
世界が、日本が、大阪が、業界が、こんな大変な時になに個人的なことで悩んどるんだ。
いやいや、こんなときだからこそ、個をいつも以上に意識し、大切にしないといけない。
どんな状況だろうとそれぞれの人に生活や悩みや喜びがある、忘れちゃいけない。

ちなみにさらっと流したが、やっていることに「なんか違う気がする」と思うのもいつものことで、この直感なのかただの性格なのかよくわからないものとの向き合い方もちゃんと考えなきゃいかんと思ってる。

麻生